囚われの姫君。

2002年11月2日
どこの国のモノかも知れず

何処の世界のモノかも知れず

一人、囚われの姫君が居ました。

姫君は、その牢獄から出ようとしません。隣に住まう、看守が怖いからです。しかし、その看守の姿、顔を姫君は知りません。

居ると知ったのは、毎夜のように、歪な音楽と高らかに笑う声があったからです。

姫君は、その場所から出ようとはしませんでし
た。

ただ、怖かったからです。


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