その極寒の要塞。

2003年5月16日
少年は苦虫を歯にへばりつけながら悶絶していた。

壁と少年とを縫いつけるように左二の腕から肩とのつけ根辺りまで数本の“単ぴつ手裏剣”が刺さっている。顔には青白く虚を漂わせた打撲。

眼は左側瞼が腫れあがっていた。

極寒の地で、彼女の存在しない

同じ空間に存て、距離が邪魔をする。

その場所で・・・

内臓をやられどす黒い黒血が領域(S・rシールド)を越えて口から垂れ流れてくる。体のダメージが限界地を?超える?。

眼の前の敵。

“ワーム・バインド”

倒さなきゃ。

彼女の存る、あの崖の建物へ

帰らなきゃ・・・・

「苦痛かい?フユキ?手錬の君が、ボクに負けるとはね」

ワーム・バインドはせせら笑いながらフユキと呼ばれる少年に近づく。

近づくたびに、拒否共鳴を起こすアストラルボディ。

「うわああああああ!!!!!」

身体と、精神の激痛。皆殺しにあう。

「激痛だろう?」

自分と同じ、黒髪に、黒い瞳。若干白い肌をした中性的な顔立ちの少年。

?そのままに?

ただ、名前となにかが違う存在

「融合出来るけど、まだ・・その必要はないからね。もっと君にはボクの苦痛と殺意を感じてくれないと」

また・・笑いながら喜ぶ。その卑屈な表情。

こんな、表情を僕はできるんだ。

フユキは薄れ行く自我の中でそんなことを思うのだった。

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